BMWは、コンパクトスポーツクーペのM2クーペに高性能エンジンを搭載した「BMW M2 Competition(コンペティション)」の発売を開始しました。
ノーマルでも十分な速さを堪能できるM2クーペ。「BMW M2 Competition」に積まれるのは3.0Lの直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンで、最大出力302kW(410ps)/5,250-7,000rpm、最大トルク550Nm/2,350-5,200rpmというハイスペックを誇ります。
同エンジンの実力を最大限引き出すため、多彩なメニューが用意されています。BMW M4と同等の冷却システムが採用され、ラジエータやオイルクーラーを追加。
さらに、カーボンファイバー強化樹脂(CFRP)を使ったストラット・ブレイズにより剛性を強化するとともに、大径の「Mスポーツ・ブレーキ」を装備することで制動力も強化されています。
ダンパーとスタビライザーは専用設定された強化サスペンションを装備し、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)のセッティングやシャーシにもチューニングが加えられ、高性能スポーツクーペに相応しい走りを得ているそう。
外観もよりアグレッシブになっていて、フロントバンパー、キドニーグリル、ドアミラーのデザインを一新。冷却性能の向上にも寄与するという大型エアインテークとともに、「ハイグロス・ブラック」仕上げのダブルバー・キドニーグリルは左右が連結したような意匠にすることで、アグレッシブな雰囲気になっています。
ドアミラーには、空力性能を向上させるダブルリッジ・デザインのMミラーを採用することで、より力強い顔つきにひと役買っています。
さらに、専用の19インチ「Mライト・アロイ・ホイール」と、大径ブレーキディスクやグレーメタリック仕上げのキャリパーが存在感を際立たせる「Mスポーツ・ブレーキ」を新たに採用。リヤに配されたハイグロス・ブラック仕上げの「M2 Competition」バッジが、特別なモデルであるという個性を強調。
内装もデザインが一部変更されています。インパネやステアリングホイール、シートなどが一新。インパネには新型「BMW M2 Competition」専用のパネルが採用され、エンジンスタート時にはM2 Competitionのロゴが表示されます。
さらに、走行状況に応じて足まわりなど、自分の好みのセットアップを記憶させ、瞬時に呼び出すことができる「M1」、「M2」ボダンが付いた「Mスポーツ・ステアリング・ホイール」が装備。新採用の「Mスポーツ・シート」の高いホールド性により、アサーキット走行においてもドライバーをしっかり拘束するとのこと。
新型「BMW M2 Competition」の気になる価格は、6MTが873万円、7速DCTのDrivelogicが898万円です。
(塚田勝弘)