トヨタ自動車では近年、自社の事業の一部をグループ会社に任せる方針を鮮明化、グループの事業再編を加速させているようです。
既存事業の競争力を高めつつ、自動運転車などの次世代技術に開発リソーセスを割り当てるためとみられ、本年6月から電子部品事業をDENSOに移管する検討を開始。
日刊工業新聞によると、PCU(パワーコントロールユニット)の汎用品化が進んだことから、2019年末を目処に同社広瀬工場のPCU生産をDENSOに移管する計画のようです。
トヨタでは既に2014年末頃から、ディーゼルエンジンの開発・生産を豊田自動織機に集約しており、昨年1月には東南アジア向けの小型車の開発をダイハツに移管。
また、グループ企業であるトヨタ紡織、アイシン精機、シロキ工業の3社におけるシートフレーム開発をトヨタ紡織に集約しており、トヨタ自動車ではグループ内における重複業務についても、より競争力を持つ企業に集約するなど、次世代技術領域に開発リソーセスを充当するための動きが慌しくなっているようです。