トヨタが「5大陸走破プロジェクト」の第5弾を発表。各大陸をトヨタや関連会社の社員が自ら走る意義とは?

TOYOTA GAZOO Racingの活動の一環として行われている「5大陸走破プロジェクト」。

2014年のオーストラリア、2015年の北米、2016年の南米、2017年のヨーロッパにつづき、第5弾となる2018年は、面積・人口ともに世界第2位のアフリカ大陸を走破すると発表しました。

今回はスズキ、日野自動車、トヨタ車体のメンバーにもプロジェクトに参画し、アフリカ特有の文化や風土、過酷なクルマの使用実態を感じることで、「もっとお客様のニーズを知り、将来のアフリカでのクルマの在り方を考える」ことをテーマに走るとしています。

「5大陸走破プロジェクト」は、グローバルトヨタ、および関連会社の従業員が自らステアリングを握り、現地のユーザーが日常的に使用する道を走ることで「もっといいクルマづくり」を担う人材の育成が目的。

東京オリンピック・パラリンピックの開催される2020年をマイルストーンとして、継続的な活動を実施するとしています。

豊田章男社長は、「もっといいクルマをつくるトヨタになりたい。そのためには、もっと、世界の道を知る必要がある」という想いを掲げています。

さらに「その想いで2014年から始めてきた5大陸走破プロジェクトは、これまで89,000km、350日、480人の従業員が、豪州、米州(北米、南米)そして欧州の3つの大陸を走破。彼らは、普段の業務から離れ、世界の道で、時には厳しい自然環境の中で、自らステアリングを握り、さまざまな道と対話をしてきました。そこで学びとった多くのことを、各々の職場に持ち帰り、お客様に笑顔になって頂けるもっといいクルマづくりとはなにか? を追求し続けてくれています」とコメントしています。

さらに「アフリカにおいてクルマは単なる移動手段ではなく、生活をしていくため、そして命を守るため、欠かせない存在になっているとかつて現地の道を走りながら感じたことがあります」と、現地を知ることの大切さを強調しています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる