知床・羅臼のカフェギャラリーNo borders Café(北海道)【車中泊女子の全国縦断記】

夏休みシーズン、避暑を兼ねて北海道旅行を計画している方も多いと思います。北海道とはいえ近年は猛暑に見舞われるところも多々あるのですが、そのなかでも涼しいと言われているのが道北・道東です。特に知床・羅臼の地元民は「30度になったら酷暑」と口を揃えるほどで、快晴の8月でも30度を越える事は滅多にありません。

今回ピックアップするのは、道の駅【知床・らうす】の第2駐車場(未舗装)に隣接する、昨年オープンしたカフェギャラリー【No borders Café】です。やや奥まった場所に建っているため、気付いてない方も多いのでは?

羅臼で人気のガイド会社【知床らうすリンクル】事務所もこちらに入っています。定番のヒグマクルージングや熊越えの滝トレッキングのほか、羅臼漁港市場競り見学や羅臼昆布の製品化体験など、羅臼ならではの珍しいガイドも行われているのでチェックしてみてください。

店内はシンプルで、すっきりとした清潔な空間。フリーWi-Fiがあり、電源の使用は300円です(時間制限なし)。

建物内の奥に併設の【Gallery Migrado(ミグラード)】は動物・自然写真をメインに扱うギャラリー。ほか休憩用のフリースペース、外国人向けガイドデスクを併設しています。カフェを利用しなくてもギャラリーなど自由に見る事ができますので、お気軽にお越しください。

地元の方々が製作した雑貨・小物類などが並んでいます。ガラスの浮き球にイルカやアザラシがサンドブラストで描かれているものなど、羅臼らしさがあって素敵なお土産になりますね。

お子様連れに嬉しい、可愛らしいキッズスペースも。

カフェでは『素粒水』を使用するなど、細かな気配りが随所に見られます。

オススメは、羅臼昆布茶(400円)。ただ粉末にすればいいというものではなく、羅臼昆布の持ち味を最大限に引き出せるよう、刻む大きさ、お湯との割合はどれくらいか、研究と味見を繰り返した末に辿り着いたのが、この羅臼昆布茶なのです。透き通った黄金色、しかし濃厚な羅臼昆布の旨味とトロみが口いっぱいに広がり、素材そのままの優しい味わいを堪能できます。

お土産に、【万能らうす昆布】(60g 700円)も販売しています。お茶として飲むもよし(羅臼昆布茶は、これを使用しています)、お料理に使ってもよし。お茶にしたあとの出がらしも、もちろん美味しくいただけます。

チキンカレー(900円)は本場スリランカ人から伝授されたというスリランカカレーをベースに、オリジナルの味に仕上がっています。スパイシーですが辛すぎず、旨味が深い。トッピングは「パパダン」という、スリランカの食卓に欠かせないものだそう。

国境も男女も人種も関係なく人々が集う「境界線のないカフェ」。忙しい日常を忘れて、また旅行スケジュールがびっしりで疲れた体を癒すため、のんびりとした時間をお過ごしください。

道の駅【知床・らうす】では観光客用にゴミ袋を販売(10リットル袋 100円)、収益の一部は知床の環境保全にも役立てられていますので、是非ご利用ください。

もちろん羅臼の新鮮魚貝類をはじめ水産加工品の販売や、お食事処ではウニやイクラなどなどのご当地グルメを堪能できますよ。

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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