これは「女子のためのカタチ」じゃない。ミラ トコットのエフォートレスなデザインとは?

── ボディカラーですが、新色3色はどういう意図で作りましたか?

「従来のクルマ目線ではなく、もっと自然体で身近なものにしようと。実際には女性のカラーデザイナーとセレクトショップやカフェなどを巡って「いま」の雰囲気をリサーチしました。基本はオーソドックスなカラーですが、ただその中にも必ず元気な色があって、イエローなどはそれを反映させているんです」

── 最後の質問です。今回女性チームが参画していますが、女性のためのクルマとは「いま風の女子」の解釈でいいのでしょうか?

「正直言って、開発メンバーには女性のためという認識はありませんでしたね。そもそも性差を考えるのが違うだろうと。たしかに運転のし易さやパッケージでは女性を意識しましたが、それらは本来すべてのユーザーのためにあるべきで、生活の道具の延長上にあるクルマをど真ん中に置こうということです」

── ありがとうございました。

(語る人)
ダイハツ工業株式会社 デザイン部
第1デザイン室 課長 皆川悟(写真左)
第2デザイン室 平井伸明(写真右)

 

(インタビュー・すぎもと たかよし)

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
続きを見る
閉じる