奴田原文雄選手が手ほどき。塚本奈々美のNUTAHARAラリースクール レポート

そして翌日、運良く天気予報が外れ、良い状況での練習ができそう! 午前中は座学と個別のヒアリング。各生徒の課題を丁寧に聞きだし、各自のメニューを決めていきます。

私はレース経験があるため、運転の基本動作や荷重移動はOKとのこと。グラベル路面を読むこと(ワダチの使い方、水溜りで滑りやすくなっているところなど)や、より良いペースノート作りが課題でした。

午後はサーキットに移動し、舗装の小道でペースノート作りの練習。奴田原プロがハンドルを握り、コドライバーは新井敏弘選手のコドライバーも務める田中直哉プロが担当する、なんとも豪華な講習です。

後部座席でプロ達のペースノート作りを見せて頂きました。プロのペースノートはとにかく情報が多く、効率的なワードでまとめられていて、後部座席の私たち生徒は「おおおお!」とただただ口を開けて感動してみてました(笑)

その後は、隣に奴田原プロ乗せて、私のペースノート作りです。

ラリードライバーの大先輩にコドラをやって頂けるなんて、なんという贅沢! 感動をかみしめる私でした。

奴田原プロには普段どんなペースノートを作っているのかをコドラ目線で見て頂いてドバイスしてもらい、ペースノートに加えた方がいい情報や効率的のいい表現、ラリー用語などを一通り伝授して頂き、数回練習したところで林道のグラベルでそれらを実践。

ペースノートを読んでもらいながら毎回変わる路面をこなす、有視界に惑わされずに走るなど、必要なコツを反復練習しながら覚えていきます。

最後には個別ヒアリングによって定めたオリジナルメニュー。私はTGRラリーを想定した練習です。初めてのコースを一度だけレッキした後、全開で走る(全日本や地方ラリーはレッキ2回)練習をしました。

課題はまだたくさんあると感じましたが、同時に成長したと実感できました。

最後に同じコースを奴田原プロに走ってもらい、お手本を見せてもらったところでスクールは終了です。

今回こうした貴重な機会を頂き、関係者に感謝致します。また、ぜひラリー好きな皆さんにもこのレッスンに参加して頂けたらと思いました。

ネッツ東京レーシング・塚本奈々美
写真:NUTAHARA RALLY SCHOOL 撮影:斉藤武浩

この記事の著者

塚本 ナナミ 近影

塚本 ナナミ

2013年に4輪デビューし国内外のレース、ラリー、ドリフト競技に参戦する「三刀流」ドライバーとして活躍。2007年にモータースポーツに触れてから車業界の盛り上げと啓蒙活動にも力を入れ、テレビなどのメディアにレーシングドライバーとして出演。
さらに、やまなし大使、人気アプリゲーム「ドリフトスピリッツ」(バンダイナムコ)のキャラクター兼プロデューサーとしてイベントを開催。子どもや女性にもモータースポーツの普及をと、東京タワーのE-MOTOR SPORTS施設のアンバサダーを務める。
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