車内に乗り込むと、色気の全くない室内。しかし、運転席に座って前方を見ると、インパネも低めに設定されているうえ、ボンネットも低くなっているので前の視界が抜群にいい。そしてサイドアンダーミラーが「昭和感」を醸し出しています。ちなみに新型ではサイドアンダーミラーは無くなり、代わりにサイドミラーの下に設定されています。
走行距離は2万2756㎞(2018年7月11日時点)。広報車は一般的にリースのことが多いようですが、このクルマの場合はスズキ広報部が登録して所有しているそうです。
ペダル類はアクセルもブレーキも「あそび」が多く、ペダルを踏んで離すときにバネっぽいというかスイッチっぽく、場合によってはパコっと音がしたり。これもまたアナログ的があり、モノ感たっぷり。ブレーキはちょっと甘い感じ。ハンドルもアクセルも遊びはちょっと多め。ヒップポイントと目の高さが高めなので、ちょっと安定感は薄いかも。段差になると余計に体はゆすられます。
加速は、アクセルを踏んだ瞬間からエンジンが唸って常に全力という感じ。例えるなら、クルマ界の「松岡修造」さん。658㏄なので仕方がありませんが。
そして先進安全装備には期待できないクルマなので、何かあれば自分で対処しなければ、という気持ちが芽生えます。
意外なのは無いと思っていたUSBが、カーオーディオについていること。これは無いと思いこんでいたからか、試乗3日目ぐらいで気が付きました。これはオプションかもしれないので、もともとは無かったのか、途中で導入されたのか…?
3代目は20年続いたロングセラーモデルですが、途中、マイナーチェンジなどは行われているはず。なのでどちらにせよ、今はクルマに乗ると真っ先にUSBポートを探す人は多いと思うので今のクルマには必需品。もちろん新型には設定されています。
そしてSUVらしい走りをする駆動方式を変える副変速機は、3代目ではスイッチタイプ。新型ではシフトレバータイプに変わっていますが、これはむしろ3代目のほうが見ようによっては新しく感じられるかも。敢えて4代目では狙ったのかもしれませんが。
とはいえ、残念ながら今までのところ副変速機を使用するシーンはありませんが、この後ももう少し3代目ジムニーと過ごしたいと思います。
(吉田 由美)