キャンピングカーで行く礼文島・利尻島の渡航費用【車中泊女子の全国縦断記】

キャンピングカーに住みながら放浪の旅生活をしている筆者。13年目にしてやっと、念願の礼文島・利尻島にキャンピングカーで上陸しました!

キャンピングカーで渡るか、身ひとつで渡るか、かなり悩みました。昨年までは、稚内・礼文島・利尻島のフェリーおよび路線バスの乗り放題フリーパス【45°N PASS】というサービスがあったのですが、今年は廃止されてしまったことがキャンピングカーで渡る決断に至った決定打です(来年には復活してくれることを願います)。

ここで余談ですが、道北といえばラーメンを連想する方も多いのではないでしょうか。稚内駅を降り立つと「ラーメンは北へ行くほどうまい」という大きな看板が目に入ります。筆者も稚内でラーメン屋さんめぐりをしたことがありますが、稚内フェリーターミナルで食べた事はありませんでした。

稚内フェリーターミナル2階のレストラン【yu~来(ゆうら)】の『ホタテ塩ラーメン』(980円)。あまり期待してはいなかったのですが、すっごく美味しくて驚きました。昆布やホタテの出汁が効いているスープはもちろん、ホタテもプリップリで生臭さがなく、刺身で食べられるくらい新鮮なホタテを使ってるのではないでしょうか。

それから麺もコシがあって美味しかった。北海道では麺に不満というか、何だか水っぽかったり「くにゃっ」とした歯ごたえが気になるお店が多かったので、フェリーターミナルでこのクオリティは意外でした。

礼文島 香深フェリーターミナル

さて閑話休題。誰もが気になるキャンピングカーのフェリー乗船料。筆者の愛車は全長7m未満ですから、稚内→礼文島29,090円+礼文島→利尻島9,370円+利尻島→稚内25,680円=合計64,140円。13年も悩んだ理由がお解りいただけると思います。

全長5m未満で算出すると、稚内→礼文島19,600円+礼文島→利尻島6,280円+利尻島→稚内17,300円=合計43,180円。2週間以内なら往復割引(-2,000円前後)が適用されます。例えば稚内から礼文島、礼文島から利尻島、利尻島から稚内へ戻った場合は、最後の利尻島から稚内への運賃が往復割引対象となります。

利尻島 鴛泊フェリーターミナル

利尻島のみ空路【HAC北海道エアシステム】(札幌 丘珠空港⇔利尻空港)、【ANA】(新千歳空港⇔利尻空港)があります。残念ながら礼文空港は休港中です。

島内にはバスが運行しており、夏期などオンシーズンにはシャトルバスも増便されます。もちろんレンタカー、レンタバイク、レンタサイクル、また観光タクシーもあり移動手段は多種多様あります。バス移動がもっとも安価ではありますが、タイムスケジュールに余裕がない場合は時刻表に縛られるタイムロスがないレンタカー、レンタバイクが便利だと思います。

料金は店舗によりけりですが、参考までにレンタカー(軽自動車)3時間5,000円くらいです(ガソリン代込み)。

ちなみにガソリンは税抜き価格表示になっており、レギュラー@155円、軽油@158円でした(2018年6月現在/7月1日以降も同じでした)。

なぜ軽油よりもレギュラーの方が安いのかというと経済産業省・資源エネルギー庁の補助金により「レギュラーガソリンだけ」15円引きになっているからです(ハイオクの表示はありませんでした)。
自家用車で島へ渡るなら稚内で満タンにしておく方が安心ですね。島と比べるとリッター20円ほど安いです。

北海道民にとっても「遠い」と感じる、憧れの日本最北端の離島〝花の浮島〟礼文島・利尻島。次回から、見どころをめぐるドライブコースとご当地グルメをレポートします。

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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