打倒ゴルフ&ポルシェを掲げ、徹夜でモーレツに進めた901活動【クルマ塾2018・日産編 その2】

「クルマ塾」トークショー、伊藤修令さんに続いては渡邉衡三さんの登場です。この順序は現役当時と同じ。R31&R32スカイライン担当だった伊藤さんから、R33&R34担当の渡邉さんへとバトンタッチされた形です。

1967年に入社された渡邉さん。働き盛りの時期が日産「901活動」タイミングと合致します。

「技術の日産を復活させる」という大目標のもと進められた社内プロジェクトである「901活動」。インターナショナルのテストコースを定め、そこを決まったパターンで評価する仕組みが作られたり、信頼できる社外の評価者を招いたり、特許・論文の提出数を倍増させるなど、クルマを磨くためのメソッドを再構築する取組みでした。

なかでもスローガンとして掲げられたのが「Catch the GTi and 944」でした。世界のベーシックコンパクト・ゴルフ GTiと、後輪駆動スポーツカーのベンチマークであるポルシェ・944について、なみなみならぬライバル心が見てとれます。