【新型フォレスター試乗】手頃なボディサイズそのままに使い勝手が進化。2.5Lと2L HVの走りは新車台も相まって快活

今回プロトタイプの試乗走行も出来ました。

走り始めて10mで「高級になったな」ということが分かります。乗り味がしっとりしていて、しかもとっても静かなのです。これには様々な要因が絡みますが、新型で採用されたスバルグローバルプラットフォームという刷新車台の効果は大きいはずです。

また184ps/24.4kgmを誇る2.5Lの直噴Na水平対向4気筒エンジンも新設計されたものです。

低回転から非常に強いトルクがあり、2000rpm未満の領域でも登り勾配をぐんぐん登っていきます。このときアクセル開度も大きくありませんから、ドライバーの心理的・肉体的負担が減っています。こうした特性はロングツーリングなどでの疲れを減らす効果があると予想されます。

フォレスターに用意されるもうひとつのパワーユニットは、2L直噴2Lエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド・e-ボクサーです。

基本的には先代XVに採用されていたシステムをベースにしていますが、今回、スバル得意の走行モード可変システムSIドライブの「S」モードを選択(ステアリングスイッチにて選択)した場合に、より加速重視の方向にモーターアシストをさせるという設定がなされています。


このためSモード走行時にアクセルを踏み込むと、小型のターボチャージャーが稼働したかのような加速感を味わえます。

新型フォレスターは荷室をはじめとした内装のきっちりした作り込みと、新型プラットフォームとによる走行性能の質向上が魅力的なモデルでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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