米国のJ.D.POWER(顧客満足度調査会社)が2018年の新車初期品質調査結果を発表しました。この調査は米国市場で2018年モデルの新車を購入した約7.5万人を対象に、購入後3ヶ月間に発生した不具合を分野別に調べたもの。
それによると、韓国ブランドのジェネシス(68)、キア(72)、ヒュンダイ(74)が不具合の少なさで上位を独占(1‐3位)する結果となっています。(数値は100台当たりの不具合数)
また日本車ではレクサスが8位(84)、日産が10位(85)、インフィニティが14位(92)、トヨタが17位(96)、アキュラが20位(99)、マツダが22位(100)、ホンダが23位(102)、三菱自が26位(111)、スバルが28位(115)などとなっており、長年のリーダーだったトヨタとホンダはいずれも全社平均(93)を下回る結果となっています。
日本車の不具合傾向として、クルマのハイテク化に伴い、オーディオ/NAVI関連や運転支援システムに関する不具合が増加しており、J.D.POWERでは今後の自動運転実現に向け、電子システムに対する信頼感を高める必要が有るとして、一層の改善を求めています。
韓国車はエレクトロニクスやインフォテインメントシステムの面で、ユーザーの混乱を招く複雑なシステムを避け、シンプルを維持している点が高い評価を得た一因になっているようです。
J.D.POWERによる同ランキングは、米国の消費者が新車を購入する際の指針になっており、自動車業界にとって影響が大きいだけに、早期の品質向上が望まれます。
(Avanti Yasunori・画像:J.D.POWER/GENESIS)
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