スバル新社長の中村知美氏とは? 懸案を抱えつつも豊かな経歴と人柄に期待

本日(6月22日)の株主総会で、スバルの社長が吉永泰之さんから中村知美さんに交代した。初仕事は、株主総会の2日前に行われた新型フォレスターの発表会。本来なら吉永さん最後の仕事になるのだが、一連の不正問題を受け、新しい顔にバトンタッチしたいということなのだと思う。

いろんな意味で微妙な状況とあり、発表会では正式な質疑応答などの時間を取っておらず、挨拶も品質問題に時間を割くなど、新車発表として考えれば奥行き不足のため、厳しい評価をするメディアも出ている。向かい風の強い船出だったかもしれません。中村新社長、果たしてどんな人柄なのだろうか?

まず簡単な略歴から。スバル入社は(当時まだ富士重工ですね)1982年。国内販売部門を主に担当し、2004年にスバルのブランドイメージを作り上げるマーケティング推進部長に就く。2006年から国内営業本部第一部長という日の当たる道を歩み、この時点で国内販売のすべてをカバー。

2007年からはグローバルマーケットの担当となり、続いて戦略本部など国際市場も担当。2014年から社長就任までは、スバル・オブ・アメリカのTOPとして、スバルに莫大な利益をもたらしているアメリカ市場の指揮を取ってきた。日本もアメリカも知っており、経歴としては申し分ないと思う。