【新型スズキ・ジムニー】7月発売決定! 原点回帰した外観、副変速機操作がスイッチ式からタフなレバー式に。質実剛健な新世代オフロードマシン

装備面での大きな変化として、ジムニーとして初めて自動ブレーキ(スズキ・デュアルセンサーブレーキサポート)が設定されることになりました。

エンジンについては排気量以外は詳細の告知はありませんが、ジムニーについては、スズキの現在の軽自動車ラインナップに広く搭載されているR06A型が用意されるのではないかと思われます。おそらく設定されるのはターボエンジンだろうと推測されます。

一方でジムニー・シエラ用エンジンのほうは詳細不明です。というのも、たとえばスイフトスポーツは1.4Lターボですし、それより上のクラスとなるSX4 Sクロスは1.6リッターNAであり現在のスズキの国内ラインナップに1.5Lはモデル設定がないからです。

インテリアは大型のスピード&タコメーターがハンドルの奥にセットされたタフな造形のものになっています。センター上部の見やすい位置にナビゲーションをセットできるようになっているのも嬉しいところです。

センターコンソールの下の方にはクロスビーやイグニスでおなじみのターン式のスイッチが配置されているのがわかります。また、ジムニーにもついにフルオートエアコンとキーレスプッシュスタートシステムが上級グレードに採用されるなど、快適装備は一気に進化しました。

トランスミッションは5速マニュアルと4速オートマチックが用意されています。

注目すべきは、先代JB23/43系のモデルライフ途中でスイッチ式へと変更された駆動切り替え(副変速機操作)機構が、フロア配置のレバー式へと戻っている点。この「あえて」のアナログパーツ回帰は、タフな道具感を高めてくれていていい感じです。

ジムニーのエクステリアは初代のLJ10や2代目のSJ30系のデザインに回帰した印象があります。

スクエアでごついのですけれども、細部を見るとエッジ部分はうまくRがつけられていて、ただ四角いだけじゃない、ちょっとお洒落な雰囲気が漂っているのも特徴的です。

ジムニーシエラは従来モデル同様に大きなオーバーフェンダーが装着され、幅広タイプのバンパーが採用されているのがわかります。

一方で軽自動車のジムニーもしっかりとしたフェンダーの彫り込みがなされていて、軽自動車の制限されたサイズを感じさせない堂々としたフォルムになっているのが魅力です。

新型ジムニーシリーズはボディカラーも多種多様なものが揃っているようです。中でも「キネティックイエロー」という蛍光色は鮮烈な印象。

果たして7月のいつ、発売開始されるのか、また価格はいくらなのか、については今回発表されていませんが、非常に気になりますね。今後、詳細がわかりしだい、さらにディープな情報をお届けします。

(写真・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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