石見銀山エリアの町並み地区を散策(島根)【車中泊女子の全国縦断記】

【石見(いわみ)銀山】は島根県のおよそ真ん中・大田市大森町に位置する、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて栄えた日本最大の銀山です。2007年、「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産に登録されました。

まずは【石見銀山 世界遺産センター】で情報収集。こちらの駐車場はとっても広いので、大型キャンピングカーでも安心です。シャトルバスの発着所でもあり、大森~新町~代官所跡~上佐摩~と、およそ15分間隔で運行しています。

世界遺産センター内に展示されているジオラマ。石見銀山は既に閉山していますが、町並みが保存されているなど、かつての隆盛を垣間みることができます。
ここで歴史を学びつつ、どこを見に行くかを絞り込むとスムーズに見学できると思います。

毎週水・木曜日には【丁銀づくり体験】も行っています。入館無料(有料展示室観覧料は300円)。毎月最終火曜日・年末年始は休館日です。

マイカーは、石見銀山エリアのほぼ中心にあたる石見銀山公園駐車場にも停められます。無料です。公園前の観光案内所に、ベロタクシーやガイドさんがいます。町並み地区内には車の乗り入れができず、またベロタクシーや自転車も一方通行となっています。

さすが町並み保存地区、自動販売機も景観を損なわないよう木製の覆いに囲われていました!

通りは緩い坂道なので、自転車を借りるなら電動アシスト付きを選んだ方が無難かもしれません。閑散としているように見えるのは、土日祝日しか営業していない店舗が多いため、その周辺は立ち止まる観光客もいないからなのです。

小高い岩山の頂きに鎮座する【観世音寺】。岩肌を削って作られた階段はちょっと怖いですが…町並みを一望できる絶好のスポットなのです! 登る価値ありですよ。

島根県指定有形文化財(建造物)・城上神社拝殿の天井画「鳴き龍」も必見。注連縄も島根特有のどっしりと迫力ある大きさです。

羅漢寺の石窟【五百羅漢】は、拝観料500円。ほか旧河島家、勝源寺、熊谷家、龍源寺間歩、石見銀山資料館も有料になります(共通チケットもあります)。

…と、筆者が歩いたのは銀山公園から武家・町家ゾーン〜代官所跡までの往復で、足早に見て歩いたにも関わらず1時間以上かかりました。これはほんの一部に過ぎず、メインの銀山地区、石銀地区とあり、1日かけても廻れるかどうか…というくらい広いです。

銀を採掘した坑道・龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)や大久保間歩、釜屋間歩、山吹城跡(要害山/標高416m)など徒歩でしか行けないところはちょっとしたトレッキング並みなので、ゆっくりじっくり散策するなら1泊2日はほしいところです。

道の駅【ロード銀山】
住所:島根県大田市久手町刺鹿1945-1
電話:0854-82-1991
駐車:普通車 46台/大型 3台/身障者 2台

物産館、レストラン併設、EVスタンドあり。国道9号線をスムーズに走っていると、うっかり通り過ぎてしまうくらい目立たないので「ここです、ここです ロード銀山」の大きな看板が掲げられています。【石見銀山 世界遺産センター】まで約17kmです。

次回は、【石見銀山 世界遺産センター】から約18km、おすすめの温泉地【温泉津(ゆのつ)】へ続きます。

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
続きを見る
閉じる