TNGAを採用したトヨタ・カローラハッチバック(仮称)のプロトタイプ試乗会が開催されました。オーリスの後継車となるカローラハッチバック(仮称)ですが、そのルーツを辿っていくと「ブレイド」というモデルにたどり着いたのです。
ブレイドは2006年12月から2012年4月にかけて販売されていた3ナンバーサイズの5ドアハッチバック車。ほぼ同時期に初代オーリスが販売されていますが、実はオーリスのサスペンションはフロントがストラット式、リアがトーションビーム式(2WD車)なのです。
一方、ブレイドのサスペンションはフロントがストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式(2WD車)が採用され、2代目オーリスそしてカローラハッチバック(仮)と同じ形式を採用しているのです。したがって、新登場するカローラハッチバック(仮)のルーツはブレイドと言えるのではないでしょうか。
打倒フォルクスワーゲン・ゴルフを掲げて2006年に登場したブレイドは、全長4260 mm×全幅1760mm×全高1515mmのコンパクトなボディに最高出力167psを発生する2.4L直4エンジン。そして280psを発生する3.5LV6エンジンを搭載した意欲作でした。
ビジネス的には苦戦したのですが、現在中古車は158台流通。平均価格は51万円となっています。グレードでは2.4Gが最も多く、3.5Lエンジンを搭載したマスター/マスターGのタマ数はかなり少なめですが、選ぶことは可能です。
欧州車に負けない高い走行性能を実現したスポーツハッチバックのブレイド、中古車の価格帯は22万~145万円とかなりお手頃価格となっています。ただ注意していただきたいのは、2.4L車はレギュラーガソリン仕様ですが、ハイパワーの3.5LV6車はハイオク仕様。高いパフォーマンスを味わうには、購入後にもお金が必要になりそうです。
(萩原文博)