ガソリンエンジンを搭載するヨーロッパ車の多くは指定燃料がハイオク(プレミアム)になっています。これにはちょっとした事情があります。日本のレギュラーガソリンのオクタン価は89以上、プレミアムは96以上という規定です。
ところがヨーロッパのレギュラーガソリンのオクタン価は91~95くらいなのです。つまり、ちょっとオクタン価が足りないからプレミアムを入れなければならないってことになるのです。だったら、ヨーロッパ車がちょっとチューニングを変えて日本のレギュラーガソリンに合わせたセッティングで輸出してくれるといいですよね。そうすれば、高いプレミアムを入れずにすみます。普通のVWゴルフやBMW i3のレンジエクステンダーにプレミアムなんて入れたくないです。
日本のクルマは各国に輸出するときにその国の事情に合わせます。レギュラーガソリン車はあまり手を加えずとも問題ないのですが、東南アジアにプレミアムガソリン車を輸出する際などは、その国のプレミアムガソリンのオクタン価に合わせたセッティングを施します。