【富士SUPER TEC24時間レース】パドックでバラバラにされた乗用車たち。その使い途は?

スタッフの移動用の乗用車を使ってマシンを修復、リタイアの危機から脱し完走を果たしたのがST-2クラスのDAMD MOTUL ED WRX STI。

レース開始30分でST-XクラスのマシンにTGRコーナーで突っ込まれ大破。突っ込んだほうのマシンはそのままリタイアするという大クラッシュでしたが、DAMD MOTUL ED WRX STIは修復を決断。開閉不可能なほど変形したドアをスタッフが乗ってきた同系車種のドアを移植することで何とか修復。開閉することの無いリアドアはそのままとしてレースに復帰していきました。

修復に30分以上かかってしまったためにトップ争いからは脱落しましたが、修復後もこれまでの速さは発揮され、クラス3位のマシンにあと5周というところまで追い上げて行ったのです。

まさに絶対にあきらめない心と、パーツが取れるクルマが作り出した伝説的な活躍と言えるでしょう。

(写真・文:松永和浩)

 

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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