スタッフの移動用の乗用車を使ってマシンを修復、リタイアの危機から脱し完走を果たしたのがST-2クラスのDAMD MOTUL ED WRX STI。
レース開始30分でST-XクラスのマシンにTGRコーナーで突っ込まれ大破。突っ込んだほうのマシンはそのままリタイアするという大クラッシュでしたが、DAMD MOTUL ED WRX STIは修復を決断。開閉不可能なほど変形したドアをスタッフが乗ってきた同系車種のドアを移植することで何とか修復。開閉することの無いリアドアはそのままとしてレースに復帰していきました。
修復に30分以上かかってしまったためにトップ争いからは脱落しましたが、修復後もこれまでの速さは発揮され、クラス3位のマシンにあと5周というところまで追い上げて行ったのです。
まさに絶対にあきらめない心と、パーツが取れるクルマが作り出した伝説的な活躍と言えるでしょう。
(写真・文:松永和浩)