マツダ・CX-8が「衝突安全性能評価ファイブスター賞」を最高得点で獲得

発表前から多くの予約受注を獲得し、発売以来、好調なセールスでスタートしたマツダCX-8。

平成29年度のJNCAP自動車アセスメントにおいて、アセスメント対象車種の中で「衝突安全性能評価ファイブスター賞」を最高得点で獲得しました。以前お伝えしたように、私は、CX-8の衝突安全性能について取材する機会があり、64km/hオフセット衝突試験でドアの開閉や乗員の生存空間確保などを確認できた貴重な機会もありました。

なお、JNCAPは「Japan New Car Assessment Program」の略で、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が、安全な自動車の普及を促進する目的で、平成7年度より公表している安全性能評価。現在、市販されているクルマの安全性能について 衝突安全性能および予防安全性能の評価結果が公開されています。

3列シートSUVのCX-8は、前方、側方、後方からの衝撃エネルギーを効率的に吸収・分散してキャビンの変形を抑制する「SKYACTIV-BODY」を採用。

軽量、高強度、安全ボディの「SKYACTIV-BODY」は、基本骨格のストレート化、大きな特徴であるマルチロードパス構造、各部骨格の環状構造を基本とすることで、衝突安全性能が引き上げられています。

また、歩行者との衝突を検知した瞬間にボンネット後端を持ち上げて、歩行者への衝撃を緩和する「アクティブボンネット」をCX-8全車で標準装備。さらに、同社の安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」にもとづいた予防安全技術もイヤーチェンジなどで最新装備にアップデート。

CX-8は、平成29年度のJNCAP予防安全性能評価でも満点で最高ランク「ASV++」を獲得済みで、事故リスク低減から衝突被害軽減まで安全性能の高さが評価されたことになります。同自動車アセスメントでは、試験を受けたマツダのすべての新世代商品がファイブスター賞を受賞しています。※SKYACTIV-BODYの写真はCX-5です。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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