2018年F1第6戦モナコGPでダニエル・リカルド(レッドブル)が、F1の歴史に新たな1ページを刻みました!
遡ること2年前。リカルドはキャリア初のポールポジションをモナコGPで獲得するも戦略ミス、ピットイン時に必要なタイヤが用意されていないというチームの致命的なミスで勝利を逃してしまいました。
陽気で笑顔が眩しいリカルドですが、あの時見せた厳しい表情は今でも印象に残っています。
そんなリカルドが、今年のモナコGPでキャリア2度目となるポールポジションを獲得! しかし予選後のインタビューでは、表情が硬く笑顔がありません。2年前の出来事がフラッシュバックしていたのでしょうか。
「今回こそリカルドの笑顔が見れますように」と祈りながら、伝統のモナコGPがスタート!
大きな混乱はなく、スタート直後の上位勢の順位は首位リカルド、2番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、4番手キミ・ライコネン(フェラーリ)、5番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)と予選から変動はありません。
レースが順調に進んでいく中、上位勢で最初に動いたのはハミルトン。12周目にハイパーソフトタイヤからウルトラソフトタイヤに履き替えます。16周目にはベッテル、その翌周にリカルドとライコネンがピットインし、ハミルトンと同様ウルトラソフトタイヤに交換しました。
28周目、リカルドが「パワーがない」とチームに訴えます。なんとマシンの心臓部、パワーユニットのMGU-K(運動エネルギー回生システム)にトラブルが発生し、8つのギヤのうち6つしか作動しなくなってしまったのです。
そうこうしていると、ベッテルが1秒以内に近づいてきました。
リカルドはチームに「何か改善策はないのか?」と尋ねますが、「ない」と絶望的な返答……。また今年も悔しい想いをしなきゃいけないの(涙)!? レッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナーも祈るようにモニターを見つめています(貧乏ゆすり激しかっただろうな)。