ヴァレオが人とくるまのテクノロジー展2018で展示した空気清浄器モジュールは、スマホによる遠隔操作で事前に空気清浄機を作動させることで、乗車前に車内空間をきれいにできるのが特徴です。
微粒子や有毒ガスの98%を捕捉する高効率フィルター、車室内の空気をクリーンに保ち消臭する高性能イオン発生器と、車内外の空気の状態を検知しその情報をリアルタイムで送るセンサーに接続された清浄器という3つのデバイスで構成されています。
クリーンで健康的なキャビン空間を実現するため、ヴァレオではPM 2.5 センサーも開発。PM 2.5 センサーは微小粒子状物質を検知し、車内外の空気質レベルをリアルタイムで知らせるとともに、フィルターの寿命を保つために内気循環モードに切り替わります。クラウドに接続することで、こうした情報を他の接続されたユーザーと共有することも可能。
今回は、持ち運び可能な空気清浄機となっていますが、自動車メーカーや部品メーカーなどの(OEM)のオーダーにも対応可能だそう。中国や欧州の都市部では大気汚染が深刻化していますし、日本でも花粉やPM2.5が問題になる時期やシーンもありますから車載用空気清浄機へのニーズは高まりそうです。
(文/写真 塚田勝弘)