【SUPER GT2018】予選Q2初進出からの決勝タイヤトラブル。それでも粘って完走へ持ち込んだ鈴鹿戦のNSX GT3

決してあきらめない姿勢を明確に見せた今回の鈴鹿戦。大津選手は「タイヤ交換してからのペースは悪くなかったです。ライバルも抜けたのですが根本的なレースのペースは改善が必要です。燃料が軽くなった状態では感触がつかめたので、次は満タン状態で速さが出せるようにしたいですね。」と語ります。

そして道上選手は「やはり燃費が悪いということで作戦にも幅がとれないところは否めません。この燃費を考えながらレースのペースをどうやって上げていくかが今後の課題です」

ところで岡山戦から課題だといわれていたフロントのグリップ不足はどうだったのでしょうか? 道上選手は

「その部分は改善されています。岡山ではフロントグリップも無い、燃費も悪い、あっちもこっちも悪いというような感じでしたが実践を重ねた上で得たデータからセッティングを詰めて行って改善を果たしています。むしろ最後の課題が燃費にあるといってもいいとは思います。ただGT3規格ではシーズン中にエンジンの仕様を変えるということは出来ないので、走り方やピット作業の効率などで課題を埋めていくという方法になっていくと思います」

と語りました。

最後に残された燃費という課題。これが改善してしまえばもう上位陣との戦いに角を突き合わせることが出来るのでしょうか?今後の戦いに期待が膨らみます。

次戦は6月30日〜7月1日のタイ。南国らしい変わりやすい天候と晴れれば灼熱というタイの地でModulo KENWOOD NSX GT3はいかにして戦うのでしょう。直接観戦にいけない方も多いタイですが、7月1日にはホンダ青山本社ショールームでパブリックビューイングも予定されているとのこと。GT300もGT500も全てNSXというホンダ勢を応援するならパブリックビューイングも視野に入れてみてはいかがでしょう。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

この記事の著者

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松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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