RVブームの源流!? 初代デリカバン/コーチに早くもポップアップルーフ仕様が登場【三菱自動車デリカ50周年】

三菱自動車のデリカは、1968年にキャブオーバートラックのデリカ トラックが登場して以来、1969年にデリカ バン/コーチ、1979年に2代目のデリカ スターワゴン、1986年に3代目のデリカ スターワゴン、1994年にデリカ スペースギア、そして2007年に現行デリカD:5が登場しています。

今年で50周年を迎える三菱自動車・デリカは、68年にキャブオーバーの小型4輪トラックとして登場。69年には、ライトバン、ルートバン、そして3列目シートを備えた9人乗りのコーチを追加し、後のスターワゴン、スペースギア、D5へと続く元祖といえるモデル。

さらに、初代デリカバン/コーチには、72年7月にポップアップルーフの「デリカキャンピングバン」を追加するなど、後のRVブームにつながるような試みもされていました。

これは、オートキャンプ時代の幕開けに対応するもので、普段は「はたらくバン」、業務用として使い、オフタイムにキャンピングセットを取り付けてオートキャンプを楽しめるようにとリリースされたモデル。

キャンピング用として、ルーフアッセンブリー、上段ベッド、カーテンを標準化。さらに、オプションのキャンピングセットには、下段ベッド、キッチン台設置、ガスレンジなどが用意されていました。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、三菱自動車)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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