工藤貴宏 
北京に出かけて驚いたのは、到着初日にメルセデスベンツの最高峰ブランドである「マイバッハ」を4回も見かけたこと。メルセデス・ベンツも飽きるほどたくさん走っていますが、そのハイエンドであるマイバッハを1日で4回も見かけるとはさすがとしか言いようがありません。
さて、そんなマイバッハの重要市場でもある中国だけに、北京モーターショーではマイバッハのコンセプトカーが世界初公開されました。
驚きますよね。だってSUVなのにセダンなのですから。トランクが付いているんですよ！SUVなのに。
確かに「SUV」も「セダン」も中国のメインジャンル。だからその2つを掛け合わせた「クロスオーバー」にしてしまうのは自然な流れといえるのかもしれません。
「ビジョン・メルセデスマイバッハ・アルティメート・ラグジュアリー」というやたらと長い名前のついたこのコンセプトカーは現実的な仕様へとモデファイを受けて市販に移されることになるでしょうが、実質的には中国をターゲットにしたモデル。マイバッハにそこまでのことをさせてしまうのが中国の勢いを表している、とも言えますね。
そういえば、セダンとSUVのクロスオーバーといえば、かつて海外ではレガシィアウトバックにセダンがありましたね。もしかしたら時代の先を進んでいたのかもしれません。
（工藤貴宏）
