SUBARUを愛するアメリカのスバリストって、日本のスバリストとどう違う!?

北米にはスバル車を購入する人にアドバイスをするSOA認定の「スバルアンバサダー」が存在する。2005年からスタートし、現在全米に1100人いるそうだ。その中の一人が今回お話しを聞いたダニエラさん。

普段は看護師として働く3児の母だが、「スバル愛」の強さがキッカケで4年前の申請、2年前に晴れてスバルアンバサダーになれたそうだ。

――スバルアンバサダーはどのような仕事をするのでしょうか?
ダニエラ 北米ではクルマを購入する際にオンラインでリサーチする人が多いのですが、最終的には実際に乗っている人に詳しく話を聞きたい……と思うそうです。私の仕事は、そのような人たちに、スバルには「このような選択肢がある」、「このような特徴がある」などを伝えるのが役割です。SNSなどのオンライン上でのやり取りだけでなく、実際に販売拠点で会って話をすることもあります。実際に相談に乗った人とは、購入後も交流があります。
――他にはどのような事をするのでしょう?
ダニエラ チャリティーやボランティアにも参加しています。以前、フロリダをハリーケーンが襲った時に、スバルアンバサダーが集まって衣服をオーダーして送ったこともあります。

――スバルアンバサダーとしての報酬は?
ダニエラ 金銭的な報酬はありませんが、スバルアンバサダー関連グッズ購入クーポンが3か月ごとに支給されます。それ以外にはモーターショーのチケットやニューモデルの試乗案内など、スバルアンバサダーとして活動するための情報提供はあります。しかし、私にはそれよりも名誉やスバルオーナー同士のつながりのほうが大事だと考えています。まさにファミリーのような物です。
――スバルアンバサダーのルールは?
ダニエラ 毎月の活動レポートが義務付けられます。1回でも未提出があると資格を失ってしまいます。

――そもそも、ダニエラさんがスバル好きになったキッカケは?
ダニエラ 父がスバルに乗っていたことも大きいですが、やはり「安全性」と「信頼性」の高さです。以前追突されクルマが転がるくらいの大きな事故に遭いましたが、ケガもなく歩いて帰ることができました。それ以来スバルしか買わなくなりました。ラインアップは他社よりも少ないですが、クルマの『質』の部分は勝っていると思います。
――これまで何台乗り継いできていますか?
1999年式インプレッサRSクーペを購入以降9台のスバル車を乗り継いています。その内の7台のエンジンは自分でリビルトしましたよ。今は2016年式WRXと1999年式フォレスター、そして2009年式WRXの3台を所有しています。どれもモディファイしていますが、2009年式WRXはSTI R205のエンジンを搭載、2016年式WRXは改造費に1万7千ドルかかっています(笑)。

――最近のスバル車はどうですか?
ダニエラ「なぜ新型フォレスターにターボがないの?」や「FA20ターボにWRX STI用の6速MTを搭載してほしい」など、日本のスバルファンと同じですよ(笑)。

「スバルオーナー同士のつながりはファミリーのような物」と語るダニエルさん。スバルを愛する気持ちは世界共通なのだ!!

(山本シンヤ)

 

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
続きを見る
閉じる