プロジェクトを進めるチームであり、リーダーとなる「あいち低炭素水素サプライチェーン」参加企業を代表して挨拶したトヨタ自動車の内山田会長は、どうして水素社会が必要なのかを4つの理由から説明しました。
一つ目、水素は使用中、CO2が発生しません。
二つ目、自然エネルギーによる水素製造・地域での活用など「地産地消型」に適したエネルギーです。
三つ目、水素は多様な一次エネルギーから作り出すことができ、エネルギーセキュリティの面で優れております。
四つ目、電気グリッドに水素グリッドを融合した社会を構築することで、さらなる低炭素社会構築が可能となります。
低炭素、エネルギー多様化、地産地消、安定供給…次世代エネルギーに求められる様々なキーワードを満たすのが、再生可能エネルギーによる発電と、水の電気分解で作るカーボンフリー水素であるというわけです。
一朝一夕に実現するものではありませんが、限られた地域でも進められるのが水素エネルギー社会の特徴。今回のプロジェクトでは水素で動かすのはフォークリフトですが、水素サプライチェーンが確立することで燃料電池車の価値も高まるといえそうです。
(山本晋也)