トヨタを中心に愛知で目指す、電気グリッドに水素グリッドを融合した「エネルギー地産地消社会」

プロジェクトを進めるチームであり、リーダーとなる「あいち低炭素水素サプライチェーン」参加企業を代表して挨拶したトヨタ自動車の内山田会長は、どうして水素社会が必要なのかを4つの理由から説明しました。

一つ目、水素は使用中、CO2が発生しません。
二つ目、自然エネルギーによる水素製造・地域での活用など「地産地消型」に適したエネルギーです。
三つ目、水素は多様な一次エネルギーから作り出すことができ、エネルギーセキュリティの面で優れております。
四つ目、電気グリッドに水素グリッドを融合した社会を構築することで、さらなる低炭素社会構築が可能となります。

低炭素、エネルギー多様化、地産地消、安定供給…次世代エネルギーに求められる様々なキーワードを満たすのが、再生可能エネルギーによる発電と、水の電気分解で作るカーボンフリー水素であるというわけです。

一朝一夕に実現するものではありませんが、限られた地域でも進められるのが水素エネルギー社会の特徴。今回のプロジェクトでは水素で動かすのはフォークリフトですが、水素サプライチェーンが確立することで燃料電池車の価値も高まるといえそうです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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