さて、ガスが必要となった場合に生じるのが充てん問題です。
ご自宅でLPガスを使用しているならば、その営業所にお願いするのがもっとも手っ取り早いのですが、都市ガスやオール電化だった場合はそれができません。筆者は幸い地元の営業所が充填してくれるので助かっていますが、営業所から充填所までボンベを持って行くので、最短で翌日、遅ければ2〜3日かかります。
旅先では、まず充填所の電話番号を調べて片っ端から電話確認をしています。「キャンピングカーで使用している家庭用ガスボンベへの充填は可能でしょうか?」と丁寧な言葉遣いを心がけています。
もし断られても、決して逆切れしてはいけません。気をとり直して、次にかけます。OKが出たら、今度は周辺道路の確認です。これを怠ったために住宅街に入ってしまい、困窮したことがあります。下校中の小学生に囲まれ、近所の人たちも出てきて「大丈夫、大丈夫!」「行ける行ける!」と一大イベントに発展した苦い思い出があるので、二度と同じ過ちを起こさないためにも必ず聞いています。
最後に、料金です。ボンベ1本につきいくら、と決まっているところもあれば、単価で量り売りしてくれるところもあります。LPガスの料金は地域によってまちまちです。筆者の体験では、安いところと高いところの差は2倍以上あります。
キャンピングカーにLPガスが必要か不要かと問われれば、筆者は「必要」と答えます。冷蔵庫・冷凍庫のためです。
筆者はよく「つくりおき」をします。一食ぶんずつフリーザーバッグに入れて冷凍しておくのです。写真は、それを解凍しているところ。夏場は結露することで湿気とり代わりにもなります。もっと省電力で冷えるキャンピングカー用冷蔵庫ができるか、高性能のバッテリーができれば、LPガス式でなくてもいいのですが。もちろん最も重要なのは「お手頃価格」ですね。
ちなみに充填してくれた営業所はカーナビにポイント登録してありますが、翌年には方針が変わって充填してもらえなくなった、という事もありましたので、電話確認は相変わらず必須です。現在は友人・知人に助けてもらって、紹介してもらうパターンがほとんどになりました。本当にありがたいです。
次回もキャンピングカー生活を支えるエネルギーのひとつ、サブバッテリーについてお送りします。
(松本しう周己)