■問われるVSCの存在意義
開幕戦オーストラリアGPでレースの鍵を握ったバーチャルセーフティカー(VSC)。「どんでん返しのレースで面白かったけれど、なんだかモヤモヤするー!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にぜひ読んで頂きたいのが「問われるVSC存在意義」。あの時、一体何が起こったのか詳しく記載されています。
VSCが発動されると、ドライバーは通常のラップタイムと比べて約33%遅いミニマムラップタイムより遅いペースで走らなければいけません。しかし、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の勝利の要因はこれだけではなく、“例外”のルールが関係しているのではないかと本誌は解説しています。
「コースからピットレーンに入る区間と、ピットレーンからコースに入る区間ではVSCの減速は適応されない。そこでその区間をできるだけ速く走れば、コース上のマシンより大きなタイムアドバンテージを得られる。ベッテルはそれを確実に遂行し、ハミルトンの前に出ることに成功したのだ」
この事から、筆者は「VSCはもう少し違ったやり方があるのではないか」と訴えています。
「VSCルールはサーキット全体ではなく、差し迫った危険のあるエリアを含むミニセクターと、ひとつ手前のミニセクターのふたつの区間で、黄旗2本振動を提示して実施すれば良いのではないだろうか。その2ヶ所以外の区間は、低速で走行しても何の意味もない。私の提案する方式なら、危険な場所は十分に速度を落として通過しながら、他の区間ではレースを続行できる。安全性と公平性の両面で、その方が現行方式よりもベターだと私は信じている」
皆さんはどう思いますか? この他にもレースで何が起こったのか順を追って説明しているとともに、VSC発動時(26周目)のベッテルとルイス・ハミルトン(メルセデス)のセクタータイム比較やトップ3台の位置関係が図面付きで分かりやすく解説されています。
モヤモヤを解消したい方は、ぜひ本誌でご確認下さい!
(yuri)
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