【新車】はやくも日本上陸!ニューヨークオートショーで公開された「新型スバル・フォレスター」

ホイールベースを延長、幅も広げたボディは、それぞれ前後左右キャビンスペース拡大に活用。たとえばホイールベースは前型比30mm伸びていますが、前後のオーバーハングを削ったことで全長は15mmしか伸びていません。取り回し性を犠牲にせず、居住性を向上させています。

さらにテールゲートを大型化することで開口部を大幅に広げ、ラゲッジの使い勝手を良くしています。キープコンセプトに見える外観のコンセプトは「モダンキュービックフォルム」というものですが、まさに高効率なパッケージを内包したスタイルになっています。それでいて、ディテールの工夫により実用一辺倒に見せないルックスとしているのもポイントです。

さらに悪路走破性については「X-MODE」を進化させているのも見逃せません。現行型に搭載される「X-MODE」は1パターンでしたが、新型フォレスターではスノー・ダートとディープスノー・マッドと、路面に合わせて2パターンを用意しています。これにより、従来は別途トラクションコントロールを切らなければ脱出できなかったようなシチュエーションでも「X-MODE」の操作だけで対応できるようになったといいます。

スバルのコアテクノロジーである「アイサイト」も進化しています。前方をステレオカメラで、後方をミリ波レーダーで検知するというシステムの基本や、それにより自動ブレーキや渋滞対応ACC(追従クルーズコントロール)を利用できるといった点では従来モデル同様ですが、今回のトピックは「ドライバーモニタリングシステム」を初搭載したこと。

自動運転時の事故が社会問題として注目を集めていますが、ACC作動時にドライバーがわき見や居眠りをすると大きな事故につながりかねません。そこでインパネ中央に置かれた赤外線カメラでドライバーの様子を常にチェック、たとえば目を閉じそうになると警告を発することで安全なドライブをサポートするというものです。

さらに、顔認識機能を持たせることで、ドライバーが座っただけでシート位置やミラーの角度などを合わせるという便利な機能も搭載しています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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