「人に尋ねる」のが基本だったネット普及以前の情報収集は?【車中泊女子のキャンピングカー生活】

ご好評いただいた【キャンピングカー生活の日常】シリーズ、タイトルを【車中泊女子のキャンピングカー生活】と変えて続けていく予定ですのでお付き合いください。

旅行・ドライブネタは今まで通り【車中泊女子の全国縦断記】となります。いつまで〝女子〟というつもりなのか? 誠に申し訳ありません。

キャンピングカー生活をはじめる前までは、レンタカーや実家のパジェロを借りて車中泊旅をしていました。

2002年当時、自らのホームページで「放浪SOHOへの道」と題して、2週間パジェロで旅した記録を引っ張り出して読んでみたのですが、〝旅〟の方がメインで実情がよく伝わって来ないという内容に我ながら苦笑…。

また、雑然とした車内を写真に撮る必要性もまったく考えていなかったので、当時の様子がうかがえる写真がありません。クルマの写真すら、この1枚(↑左)しかないという…。

持って行ったパソコンは【FMV-BIBLO-LOOX/S(H”イン)】と【DELL INSPIRON 5000】、ケータイはDocomo【SH251i(カメラ機能つき)】、デジカメは【FUJIFILM Fine Pix 2700】。デジカメを買ったのは2000年くらいで、それまではいわゆる簡易カメラでした。当時は写真を残すことにあまり興味がなかったのです。

ネットに繋ぐ手段は【Air H”】【ISDN公衆電話】【Docomo携帯電話(9800bpsだから激しく遅い)】、それから購入しておきながら接続し忘れた無線LAN(USBで接続すれば何でも認識する今と違って、昔はひとつひとつ設定する必要があったのです)、そしてネットカフェ。パソコンおよびネット環境に関する設定などを旅行前に慌ててやっているあたり、ズボラな性格は昔から治っていません。

我が家のクルマにはカーナビもついていませんでした。レンタカーもなるべくレンタル料を安くするために、オプションをつけませんでした。

ケータイで気軽にネット接続できる今と違って料金もかなり高く、ISDN公衆電話からメールをチェックするだけで数百円くらいかかった記憶があります。ネットナビなんて夢のまた夢、紙の地図とガイドブックが頼りでした。

今では当たり前のように設置されているコンビニのマルチコピー機も、地方では見かけなかったです。この当時の笑い話として、ローソンに行って「FAX(クロネコFAXサービス)ありますか?」って聞いたら「えっ!? …販売してません」って返されたことがあります。わたしの言い方が悪かったです。現在でもセブンイレブンのネットプリントとか便利なサービスがありますが、あまり知られていないようです。

今やケータイで何でも調べられる時代。ネットがこんなに普及するまでは、入浴施設もコインランドリーも「人に尋ねる」が基本でした。当時は道の駅も今ほど多くなかったし、入浴施設併設なんて珍しかったので、地図やガイドブックを見て温泉マークを探したものです。

ケータイ、パソコン、デジカメを充電するためにインバーターは必須でした。しかしアイドリングしたままパソコン作業をするのは忍びないので、日中(ドライブ中)に充電しておいて、夜間はバッテリーが切れるまでの間だけ使用。たまに店舗などに電源を借りることもありました。もちろん、何かしらのお買い物もします。

当時は「パソコンを使いたいので電源を貸していただけないでしょうか」とお願いすると、「1〜2時間程度ならいいですよ」と承諾してくださる施設が多かったです。アダプターのコードが届かない場合も考えて、延長コードも持参していました。

次回は、レンタカーおよび乗用車での車中泊旅で得た注意点をお送りします。

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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