「e-POWER」効果で日産・ノートが2017年のコンパクトカー販売台数ナンバー1を獲得

完成検査不正問題がなければさらに台数を伸ばせていたのは確実でしょうが、エコカーのあり方やマーケティング戦略に一石を投じたのは間違いないでしょう。日産もコンパクトカーでナンバー1の座を獲得できたのは「e-POWER」効果だと明言しています。

同シリーズの100%モーター駆動ならではの力強くスムーズな走行性能と優れた静粛性に加え、アクセルペダルの踏み戻しだけで加速から減速までを意のままに行うことができる「e-POWER Drive」の利便性が高く評価されたと分析。なお、ノート購入層のうち約7割が、e-POWERを指名しているそうです。

ほかにもノートには、2017年9月に、高速道路などでの長距離ドライブ時にドライバーの運転負荷を低減する「インテリジェント クルーズコントロール」、意図せず走行車線を逸脱しそうな場合に警報によって運転者に注意を促すとともに、車線内に戻す操作を支援する「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」を新たに採用。こうした先進技術も評価されているようです。また、やや長めの全長を活かしたノートの美点である後席の広さなども高得点を稼いでいると思われます。

(塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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