個性満載! 清水和夫さんも絶賛。Kカーチューンはいつの時代も楽しい・その1【OPTION 1985年4月号より】

1976年以降〜1990年以前の時代は、Kカー=550ccでしたよね。値段も安く、小さなサイズで使い勝手の良いKカーは、いつの時代も老若男女に人気があります。そうそう、今、K耐GPで小さなクルマによるレースを楽しんでいる方も多いですよね。

OPTION誌もそんなKカーたちを「ミニギャング」と名付け大好きでした。最高速やゼロヨンなどのハイパワー競争ではない、でもイジれば遊べて楽しいクルマ、それがKカー。では、この時代のKカーの楽しみ方をプレイバックしてみましょう!

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最新「軽」チューン総集大特集
今、人気沸騰中、550軽ワンダーランド
軽自動車のチューニングはなにも今に始まったことじゃない。60年代、ホンダN360が巻き起こした軽ブームと共にメーカーとユーザーの間で軽自動車のチューニング競争が始まり、軽のワンメイクレースが開催されるまでに発展した。

ところが、エンジンキャパシティが550ccにアップされたとたんにハイパワーから実用へとエンジンの性格も変わってしまい、チューニング熱も冷めてしまったかのように見えた。

が、普通車のハイパワー競争がターボパワーにより再燃されるのと時を同じくして、軽にもターボ化の波が押し寄せ、チューニングの可能性もクローズアップされてきた。一度火が入ればとどまることを知らないこの世界。550ccで軽く50psをオーバー、軽量ボディを利し、ワンリッターターボをもブチ抜くスピードにまで達してしまった。

2Lターボが軽く200万円をオーバーする中、100万円以下でチューンドハイパワー軽が手に入る手軽さも拍車をかけて、今まさに新ミニギャング時代だ! チューニングにドレスアップ、550ワンダーランドは楽しさ全開。キミも乗り遅れると「バッキン」だゾ。
出たぁ、ドレスアップの極め付け
E2・ヤンチャラリー

どうです、最高でしょう。こりゃもう飛びっきりのジョーク、なんたってスズキのマー坊がランチア・ラリーに変身してしまったのだ。

エンジン、足まわりはノーマルのままなんだけど、ドレスアップもここまでくれば文句のつけようがない。ディカール類はWCR(※ワールドチャンピオンシップフォーラリー)に参戦しているワークスカラー、そしてなんといってもボディのラインや各パーツの作りが実に見事にランチア・ラリーをデフォルメしてあるところがニクイ。

パーツの素材はFRP、ABS、カイダックと場所に応じて使い分けてあり、取り付けは全てボルトン。自分のガレージで組み上げていくなんて、楽しいだろうな。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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