【新車】フランス的な走り+日本的な使い勝手のコンパクトSUV新型ルノー「 カジャー」登場

日産キャシュカイの兄弟車であるルノー カジャーは、「CMF」と呼ばれるC/Dセグメント用プラットフォームを使い、日産エクストレイルとも車体は同じです。ライバルは、好調なセールスを続けているプジョー3008を筆頭に、トヨタC-HR、日産エクストレイル、三菱エクリプス クロスなどの日本勢もライバルになり得るかもしれません。

しかし、そこはルノーですからフランス流の乗り味が確保されているほか、200mmのロードクリアランスなどにより、FFでもラフロードなどの悪路に対応。

エンジンは、プレミアムガソリンを指定する1.2Lの直列4気筒直噴ターボで、131ps/205Nmというスペックで、メガーヌ同様に、ゲトラグ製の湿式7速デュアルクラッチトランスミッション(7EDC)が組み合わされています。

きついアップダウンが続く山道でも走行モードを「ノーマル」にしていれば、十分にトルクフルで、サイズを感じさせない軽快さも味わえます。しかし、カングーまではいかなくてもルノーらしいゆったりした動きもあり、やたらスポーティなSUVはちょっと……というルノーのファンにも支持されそう。

一方で、225/45R19サイズのコンチネンタル製「コンチ・スポーツ・コンタクト5」は少しオーバースペック感があります。ルノーらしく、足がよく動く割にタイヤサイズが大きいため路面からの凹凸を直接伝えがち。

ボディ剛性感も高く、足の動きが滑らかであるため、不快ではありませんが、おそらく、本国にあるという17インチタイヤの方が乗り心地とのバランスではよりマッチしそうです。

そのほか、エクストレイルを想起させる(実際はほぼ同じ)使い勝手のいいラゲッジには、フロアボードを用意し、上段に設置したり、下段に置いて高さを稼いだりできるほか、パーティションとして荷室を半分に使えるなど、利便性の高さも盛り込まれています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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