このアップライトなシートポジションは、極端な姿勢になるわけではなく、楽な乗降姿勢や見晴らしの良さにもつながっています。
また、ボディが比較的スクエアで、イグニスよりもウエストラインが比較的低く感じられ、前方だけでなく左右の視界も良好。しかも、最小回転半径は4.7mと、弟分のハスラーの4.6mと比べても分かるように軽自動車並の小回り性能が確保されています。
さらに、クロスビーを横から眺めると分かりますが、前後オーバーハングがかなり短く、タイヤをボディ四隅に配置。運転席からボディ先端を見切れるかは身長やシートポジション(運転席はシートハイト付)によると思いますが、これくらい先がボンネットの先端だというのはよく分かります。
最近のコンパクトカーには、コンパクトとはいえないほど大型化したり、デザイン優先で視界や取り回しに難があったりするモデルもありますが、さすがに軽自動車作りの手練れであるスズキらしさがクロスビーから伝わってきます。
(文/写真 塚田勝弘)
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