米・GMが自動運転車の量産準備へ。2019年に「無人タクシー」サービス開始をめざす

米・GMが、ステアリング・ホイールやペダル類の無い自動運転車「クルーズAV」の量産準備に入ったと発表しました。

「クルーズAV」はシボレー ボルトEVをベースにしており、量産はミシガン州のオリオン工場が、また自動運転用のルーフモジュールは、同州のブラウンズタウン工場がそれぞれ担当。モジュールは、LIDAR、カメラ、センサー、その他のハードウェアなどの精密機器で構成されています。

GMは両工場約に100億円以上投資。量産した自動運転車は運転手不要の「無人タクシー」として利用するそうで、技術的難易度や需要度が高い大都市でのサービスを2019年に開始する予定。同車の開発に際しては、2016年に自動運転技術開発ベンチャー米「Cruise Automation(クルーズ・オートメーション)」を約1,120億円で買収しています。

GMによると、「クルーズAV」は一定の条件下で、全ての操作をシステムが担う「レベル4」の自動運転機能を搭載した世界初の量産車となる可能性が有るそうで、製造から無人タクシーサービスまでを自社で手掛けることで、この分野で競合する「ウェイモ」や「ウーバー」「テスラ」「フォード」などに対抗して行く考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:GM)

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GENERAL MOTORS
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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