日産のワンペダルドライブ、その最新・最強バージョンがリーフの「e-Pedal」

EVのリーフ、e-POWER(シリーズハイブリッド)のノートやセレナといった日産の電動車両シリーズは、モーターならではのシームレスな加速感など走りのフィーリングに新鮮味がありますが、そこには新感覚のドライビングを味わえるという共通点もあります。それがアクセルペダルの操作だけで加減速がコントロールできるというワンペダルドライブです。

アクセルペダルを踏めば加速、緩めると減速。停止までもアクセルペダルだけでコントロールできるというワンペダルドライブの説明を文字で見ると違和感を覚えるかもしれませんし、慣れが必要と感じるかもしれません。

しかし、実際に運転してみると、右足の踏みかえが大幅に減って、非常にラクに運転できることに気付きます。さらにいえば、右足だけで加減速をコントロールすることでラグのないリニアさを感じるのです。もちろん、こうしたフィーリングには電動パワートレインのスムースネスが貢献している面も無視できません。

とくに100%電気自動車リーフでは、センターコンソールにある「e-Pedal」スイッチにより、その機能をオンにすることでアクセルペダルの操舵だけで発進・加速・減速、そして停止保持まで可能になっています。

それというのも、ノートやセレナといったe-POWER車のワンペダルドライブは駆動モーターによる回生ブレーキのみを減速コントロールに使っていますが、リーフについては回生ブレーキとメカブレーキを併用しているためコントロール幅が広く、停止保持までカバーできているのです。

しかし、回生ブレーキとメカブレーキを単純に使い分けているわけではありません。段付き感のない加速性能がセールスポイントのリーフですから、減速においてもスムースな制御が求められます。そのために回生ブレーキとメカブレーキのつながりに違和感がないようしているといいます。

そうした開発の工夫について、日産自動車の新藤郁真さんにお話をうかがうことができました。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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