トヨタ自動車とマツダが今年1月10日、米アラバマ州で同州知事らが出席するなか記者会見を開き、ハンツビル市に両社による合弁新工場を建設すると発表しました。
アラバマ州は米国で5番目の自動車生産量を誇る州で、ハンツビル市には約1,400名が働くトヨタのエンジン工場を含め、自動車関連工場が多く存在しており、自動車メーカーや150を超える仕入先等で約5.7万人の自動車関連雇用が生み出されています。
新工場はトヨタのアラバマ工場から約20km離れたハンツビル市に約16億米ドル(1,700億円)を両社で折半出資して建設。2021年の稼働開始を目指しており、新工場での雇用人数は約4,000名を予定。新工場の生産能力は30万台/年で、トヨタは「カローラ」を、マツダは新たに北米市場への投入を予定しているクロスオーバーモデルをそれぞれ15万台生産する計画になっています。
そうしたなか両社は3月9日、今月1日付けで合弁新会社「MTMUS」(Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.)を設立した発表しました。
新会社社長に就任するマツダの相原執行役員は、「マツダとトヨタの技術や企業風土などの強みを融合させることで、高品質なクルマを生産するのに加え、MTMUSで製造されたクルマが移動手段の枠を超えて、お客様のライフスタイルをさらに彩り豊かにする存在にしたい」としています。
また同社副社長に就任するトヨタの籠橋常務理事は、「高い競争力を誇る工場を実現し、お客様に優れた品質のクルマをお届けすると共に、地元の人々に愛される町一番の工場にしたい」と意気込みを示しています。
今後、トヨタとマツダはアラバマ州とハンツビル市の協力のもと合弁新工場敷地の造成を進め、2019年以降、本格的に建設を進めていくそうです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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