【シボレーカマロ コンバーチブル試乗×石原あつ美2】デートカーの最有力候補なだけでない、しっかりした走り!

シボレーカマロ コンバーチブルは電動ソフトトップを持つオープンカーです。コンバーチブル(Convertible)とは、「コンバート(Convert:変換)できる」の意を持つ、米流のオープンカーの呼び方。つまり、オープンにすることもできるクルマということで、クローズドスタイル、オープンスタイルどちらも楽しめるクルマのことです。ロードスターはオープンスタイルが基本でクローズドにすることもできるクルマのことです。(男限定、以下“男限定”の注釈がつく項目については、男同士の会話でのみ使って下さい。女性にクルマの詳しいことを話しても嫌われるだけです。もちろん、クルマ大好きな方は別ですよ)

 

さて、オープンカーで彼女を迎えに行くとき、待ち合わせ場所まではクローズド状態で行きます。なぜって……それは髪の毛が乱れるからです。待ち合わせ場所に着いたらすかさずオープンにします。カマロ コンバーチブルは時速30マイル(約48km/h)までなら、走行中でも開閉が可能。その時間はわずか20秒です(男限定)。

これはオープンカーであることをアピールすることももちろんですが、オープン状態のほうが乗り降りが楽だからです。シートポジションの低いクルマに女性を乗せるときは気を遣いますが、オープンになっていると乗降性はかなり向上します。

さて、助手席に彼女を乗せたら、ゆっくりと走り出します。走りだしながらクローズド状態にもっていくのがポイントです。だってかっこいいじゃないですか、手動のソフトトップでも慣れれば可能ですが、複雑に作動する電動ソフトトップが走りながら閉まる様はじつにかっこいいものです。一番最初に彼女を乗せるときはまずはクローズド状態を楽しみます。カマロ コンバーチブルはクローズド状態ならけっこう静粛性も高いので、会話をするときはクローズドです。

オープン状態で走るなら、車内の温度管理にも気をつけたいもの。カマロ コンバーチブルの場合は、しっかりとヒーターが効くエアコンとシートヒーターに助けられて快適な室内を実現しています。ただし、太ももの上面はちょっと冷たい風が当たるので薄手のブランケットを用意してあげるとスマートです。トップをオープンにしてもサイドウインドウを上げておけば風の巻き込みはかなり抑えられます。オープンで走るときは彼女の意見を聞きながら、ウインドウの上げ下げを考えましょう。いつでも気遣いを忘れないこと、それがなによりも大切なんです。
 

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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