みんな笑顔。最悪のコンディションだから凄さが分かったSUBARUゲレンデタクシー@苗場

この日はタクシードライバーとして新井敏弘選手と鎌田卓麻選手も参加。世界のトシ・アライ氏(元WRCドライバーが運転手役なんてなんという贅沢)は「今日は厳しいねー」と運転しながら笑顔。こんな悪コンディションのなか、サイドブレーキを引っ張ったりして遊んで……いや乗客を楽しませていました。

今シーズンは1月の安比高原でもゲレンデタクシーを体験しているボクだけれど、そのときはコンディションが良かったのであまりにも余裕の走りすぎちゃってちょっと物足りなかったのも事実(とはいえ冷静に考えるとゲレンデをクルマが登ってくこと自体が凄いことだけどね)。ドライバーさんも「『もっとアクセルを踏んでください!』って良く言われるんですよ」と笑ってたっけ。

しかしこの日の苗場は、悪コンディションでクルマはタイヤの空転多め、登っているときも空転しながら車体が左右にブレたりとかなり挙動が乱れ気味で「一生懸命走っているなあ」とか「攻めてるねぇ」というのが同乗していて伝わってきた。きっと「クルマってこんな状況でもゲレンデを登っちゃうんだね、凄い!」と思ったお客さんが多かったんじゃないかな。

最初はアンラッキーだと思った天気も、結果的には「凄さ」を強調してよりワクワクできるラッキーなコンディションだったね、これは。

この日もゲレンデタクシーは大勢の“乗車待ち”ができる人気っぷり。印象的だったのは、乗った人みんなが本当にニコニコしていたことだ。クルマ離れが叫ばれる昨今だけど、こうして「クルマってこんなとこも走れるんだ」という驚きとのワクワク感を伝えられ、体験を思い出にできる素晴らしい企画だと思う。

SUBARUさん、来年はぜひもっともっと規模を拡大しておこなってくださいね。もしかして、タクシー車両は新型フォレスターを投入ですか?

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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