2017年の世界販売台数は、独VWが1,074万台(前年比+4.3%)で2年連続首位を維持、日産連合(ルノー・日産・三菱)が1,061万台(同+6.5%)で初の2位、トヨタが1,038.6万台(同+2.1%)で3位という結果になっています。
これまでVWとトヨタが1,000万台レベルで首位を争っていましたが、ここに日産連合が食い込み、前年3位だった米GMは4位となる見込み。そうしたなか、VWは中国市場で418万台(前年比+5.1%)を販売。年間販売台数を20万台強上積みしたほか、アジア・欧州・北米などでも販売を伸ばしています。
1999年のルノーとの資本提携以来、主要部品の共通化でコスト競争力を高める日産は、小型セダンの好調で中国販売が12.2%増加。無資格検査問題で昨年10月以降に販売が低迷しましたが、同問題が無ければ、グループでVWに迫っていた可能性も。
トヨタは2014年に世界で1,023万台を販売して以来、3年ぶりに過去最高を更新したものの、主力の北米市場でガソリン安の影響から中小型車の販売が伸びず3位に後退しました。しかしながら、同社は2009〜2010年の米国での品質問題を教訓に「規模を追わない」方針に転換しており、今後も意図的に首位を狙う方針には出ないものと予想されます。
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