一般的に輸入車というと、国産車よりも値段や維持費が高いと考えられています。確かに、同じカテゴリーのクルマを比較してみると、装備の充実度や価格設定は国産車の方が良いです。しかし、かといって輸入車がとんでもなく高いかというと、実はそうでもないのが現実なのです。
実際、ここ数年で手頃な輸入車の数は徐々に増えており、「ルノー・トゥインゴ」や「シトロエン・C3」など200万円前後のモデルが相次いで日本での販売を開始しました。そして、その流れは2018年も続くようです。
まず1台目が「フォルクスワーゲン・ポロ」です。昨年開催された東京モーターショーでも展示された新型ですが、日本での販売が今年予定されているとのこと。
見た目こそ現行モデルと大きく変わりませんが、中身は別物。ひと回り大きいクルマ「ゴルフ」でお馴染みのプラットフォーム「MQB」を「ポロ」用に仕立て直した「MQB A0」を採用。また搭載するエンジンには1.0L直3の自然吸気とターボが新たに追加されます。安全装備も進化しており、全車速対応のクルーズコントロールや歩行者も検知する自動ブレーキを搭載。200psを誇る2.0Lターボを搭載するスポーツバージョンの「GTI」にも注目です。
「XC90」を皮切りに、「S90」「V90」そして日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「XC60」と好調が続くボルボの最新作が「XC40」です。数字から想像できるように「XC40」は「XC60」よりも小さいボディサイズを特徴とする都市型コンパクトSUV。
ボディサイズはもちろん、価格も最も手頃なモデルですが、「XC90」及び「XC60」が採用する9インチのタッチパネルや、歩行者とサイクリストも検知する自動ブレーキなど合計16種の安全機能「インテリセーフ」を搭載。ちなみに、すでに限定300台で「XC40 T5 AWD R-Design 1st Edition」(559万円)の予約注文を受け付け中。今後は300万円後半から500万円後半の価格帯にてラインナップを展開していくとのこと。
もう一台コンパクトSUVで注目なのが「BMW・X2」です。すでに販売している「X1」とプラットフォームを共有していますが、ボディサイズは全長:4360mm×全幅:1824mm×全高:1526mmとワイド&ローで、「X4」と「X6」と同じくSUVであるものの流麗さを強調したスタイルとなっています。また搭載するディーゼルエンジンは400Nmを発揮するため、走りにも期待が持てそうです。
(今 総一郎)