スバル・インプレッサG4に雪上試乗。予防安全の進化に思いを馳せる

安全に移動できることのプライオリティが高いのがSUBARUの特徴。その象徴といえるのがステレオカメラによる予防安全機構「EyeSight(アイサイト)」です。

ただし、カメラを使うためロバスト性においては若干不利なシステムともいえます。今回も、雪で真っ白な状況で、アイサイトがキャンセルされるという表示が出たこともありました。とはいえ、ステレオカメラにこだわり長年作り込んできたノウハウは、レヴォーグなどに採用されている「アイサイト・ツーリングアシスト」のような追従クルーズコントロールにおける利便性向上などにつながっていることは間違いありません。

今回の雪上走行で感じたのは、ステレオカメラにこだわってきたアドバンテージを活かしつつ、ミリ波レーダーを追加するなどして、より外乱に強いシステムへの進化を望みたいと感じたのでした。

そうした進化の可能性について伺ったところ「ステレオカメラがSUBARUの基盤テクノロジーであることは不変です」という回答をいただきました。センサーを一新して、ステレオカメラを利用することで実現している様々な予防安全・運転支援システムのアドバンテージを捨てるメリットはないということです。

だからといってミリ波レーダーなどを追加することを否定するものでもありません。雪道で実感できる全天候型パフォーマンスを、予防安全の面でも味わえるような進化を期待しましょう。

■インプレッサG4 2.0i-S EyeSight 主要スペック
車両型式:DBA-GK7
全長:4625mm
全幅:1775mm
全高:1455mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1400kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHC 直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:15.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/40R18
メーカー希望小売価格(税込):2,613,600円

(写真:SUBARU 文:山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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