【オートモーティブワールド2018】テュフ ラインランド JAPANが「自動運転ロードマップ」と法整備状況をセミナーで紹介

第三者検査機関としてドイツに拠点を置き、ヨーロッパ諸国など海外へ輸出される工業製品の安全試験・認証を手掛けるテュフ ラインランドグループ。

同社の日本法人テュフ ラインランドジャパンが、東京ビッグサイトで開催された「オートモーティブワールド2018」において、「EVから自動運転へのシフト/技術、法規動向とロードマップ」と題した一般向けセミナーを1月18日に開催しました。

旬のテーマだけに多くの来場者が参加するなか、2025年に向けた「レベル5」(完全自動運転)実現までのロードマップが示され、それに伴う法整備状況が紹介されました。

現時点の「レベル1」(運転支援)段階から「レベル3」(条件付き自動運転)段階に進むと、急速充電や前方に各種情報を投影するヘッドアップディスプレイシステム が普及、さらに「レベル4」(高度自動運転)段階になると非接触充電による自動充電が実現。そして「レベル5」段階になると、ドライバーが運転から完全に開放されることから、車内エンタテイメントシステムが普及するとしています。

一方、国土交通省等では現在、自動運転の各レベルにおける法規制のあり方を検討しているそうで、自動車メーカーや各部品メーカーにおける新機能開発が加速するなか、「機能安全」(IEC 61508)に関する規制確立を急いでいるようです。

また、今後重要となる技術として「視界センシング」、「パワートレイン制御」、「充電」の3要素を挙げ、各レベル段階でそれぞれの要素に関わってくる具体的な法規を紹介。

この先、「自動運転」の実現に伴って多くの新技術に対する「安全性」や「耐久性」が世界レベルで問われるだけに、欧州が法規制の枠組み作りで先行するなか、如何に日本がリーダーシップを発揮できるかが焦点になりそうです。

(写真・文:Avanti Yasunori

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【関連リンク】

テュフ ラインランド ジャパン
https://www.tuv.com/japan/jp/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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