世界中の自動車メーカーが「EVシフト」をトレンドとして掲げています。その中で、日本の自動車メーカーは積極的に声を上げていないようにも感じるかもしれません。しかし、とっくにEVシフトしているから、あえてアピールする必要がないという見方もできます。
なにしろ、世界で最も販売実績のある電気自動車電気自動車は2010年にデビューした「日産・リーフ」で世界累計販売は30万台を突破しているのです。
これだけ大量生産されている電気自動車で、しかも市販することで多くのフィードバックを得、さらにフルモデルチェンジまで経験しているのは日産だけといっても過言ではありません。
しかも、リーフは日本でだけ作られているドメスティック系商品ではないのです。日本の追浜工場(神奈川県)以外に、アメリカのスマーナ工場、イギリスのサンダーランド工場でも生産されているのです。
まさに、生産・販売の両面ですでにグローバル展開済みというわけです。
なお、グローバルでの販売比率については、もっとも売れているのは北米市場。けっして日本だけで数を稼いでいるということでもありません。各市場での販売比率は次のようになっています。
北米:約40%
日本:約30%
欧州:約30%
その他: 約1%
(※2017年7月までの実績、合計が101になっているのはいずれも”約”のため)
さらにリーフで培った電動化技術は「e-POWER」というシリーズハイブリッドとして展開されていますし、日産の知見が生み出したワンペダルドライビングは新しいエクスペリエンスとして高く評価されています。
すでに「EVシフト」している日産は、同社の上級ブランドであるインフィニティも電動化を進めると発表、2021年にはインフィニティブランドから100%電気自動車をリリースします。普及帯の電気自動車「リーフ」での経験を踏まえ、どのようなEVを生み出すのでしょうか。
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https://clicccar.com/2018/01/11/547653/