2017年にトヨタの新しいブランドとして登場したTOYOTA GAZOO Racing(通称GR)。昨年の東京オートサロンでは別ブースとして出展していたレクサスを吸収する形で東ホール8にブースを構えています。
GRブースではWEC(FIA世界耐久選手権)に参戦するトヨタTS050やWRC(世界ラリー選手権)に参戦しているトヨタ・ヤリス(日本名ヴィッツ)。そしてニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車のレクサスLCといった様々なレーシングカーを展示することで、GRが手掛けるクルマがサーキットで培ったノウハウをベースに開発されているスポーツカーであるということを強くアピールしています。
ブースにはWEC参戦車TS050をベースとしたロードゴーイングカーのGRスーパースポーツコンセプトが注目を集めますが、市販予定車も展示されています。注目はコンプリートカーのヴィッツGRMNです。GRブランドの中で最もカスタマイズされているモデルがGRMNで、ヴィッツGRMNはWRCカーさながらの迫力を誇ります。
ヴィッツGRMNに搭載されているエンジンは最高出力212ps、最大トルク250Nmを発生する1.8L直4DOHC+スーパーチャージャー。これに6速MTが組み合わされます。専用チューンが施された高剛性ボディをはじめ、サスペンション、対向4ポッドのブレーキシステム、LSDなど走行性能を向上させるパーツに加えて、内外装にもGRMNの専用装備が奢られています。ヴィッツGRMNの車両本体価格400万円、150台限定で販売される予定です。
GRブースにはトヨタブランドのクルマだけでなく、TRDのエアロパーツを装着したレクサスLC500hが展示されています。プレミアムスポーツカーとして2017年に登場したレクサスLCにフロントスポイラー、サイドスカート、リアディフューザー&リアサイドスポイラー、リアスポイラー、そして21インチ鍛造アルミホイールでカスタマイズ。エレガントなレクサスLCにスポーティなスパイスを効かせています。
まだ登場したばかりのGRブランドですが、今回の東京オートサロンでクルマ好きな人たちに向けての認知度はかなり高まりそうです。
(萩原文博)