今年の東京オートサロン2018 SUBARUブースの最大の目玉といえば、なんといっても「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」。
このモデルは東京モーターショー2017で公開されたSUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPTのSTI バージョンともいえるでしょう。
まず、ベース車両となるVIZIV PERFORMANCE CONCEPTとの違いはフロントバンパー、サイドステップの変更、大型リヤスポイラーの追加です。
WRXの進化系を思わせるVIZIV PERFORMANCE CONCEPTは、東京モーターショー出展時にアグレッシブな印象ながら、なにか物足りない感じのしていた部分がこの大型スポイラーといえます。空力を考えスポイラーを高くしてあるそうですが、このかさ上げ部分は市販のWRX に装着されるトランクスポイラーと同じ効果を生むそうです。
サイドビューはVIZIV PERFORMANCE CONCEPTに比べ、車高が低いイメージですが、実際はサイドスポイラーをボディ同色としたことで低く見せていますが、実際の車高は変更されていないそうです。
もちろんSTIのエアロパーツを連想させるデザインを取り入れ、空力効果だけでなく市販モデルと共通のイメージとしているそうです。
フロント周りでは大きく変更されたバンパーが目を引きます。こちらも冷却性能を重視したダクト形状となっています。
STIロゴの入るバンパー左右の部分は2代目インプレッサWRX STIの特別使用車「Prodrive Style」のフォグランプカバーや3代目インプレッサWRX STI後期型のイメージを色濃く演出。古くからのスバルファンであればその部分だけでこのクルマが一目でハイパフォーマンスモデルであることを連想させます。
ほかにもフロントグリルにはSTIのイメージカラーであるチェリーレッドを差し色として使うだけでなく、グリルのメッシュと淵の間の部分もグレーからブラックへと変更され、より精悍な印象となっています。
VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPTは今年で創立30周年を迎えるSTIの象徴的存在としても重要なモデルという位置づけになり、STIのもつ究極の性能と空力を表現しているそうです。
具体的に次期WRXとはアナウンスされていませんが、次世代のスバルを担うスポーツフラッグシップを予感させるモデルであるといえそうです。
(井元 貴幸)