【新型BMW X3試乗】初代から約150mm長くなった「恩恵」と「失った点」とは?

初代BMW X3は、4.5m台の全長と1.8m中盤の全幅でしたが、2代目になり全長は4.6m台、全幅も1.9mに近づき、今回の新型BMW X3は、全長4720×全幅1890×全高1675mmと、全幅こそ1.9m内(グレードにより異なる)に収まっているものの、初代から約150mm長くなっています。なお、全高は初代、2代目、3代目ともに1675mmと変わっていません。

長くなった恩恵は、主に後席のフットスペースと荷室の拡大に現れています。新型X3には、オプションで後席リクライニング機構も用意されており、少し背もたれを寝かせて足を伸ばすようなリラックスした姿勢を取ることもできます。

その際に気になるのは、安全に関わる点であるシートベルトが浮いてしまうかどうかですが、身長171cmの筆者の場合は身体にフィットできる範囲で収まっていました。

ロングドライブなどで姿勢を変えたい時などに、オプションのリクライニング機構(リヤ・コンフォート・シート)は重宝しそうです。

通常時でもフラットな荷室は、ラゲッジ横にあるレバー操作で荷室側から倒すことが可能。シート部分が少し持ち上がるものの、あまり段差が残ることなく拡大できます。

一方で、全長が延びたことで、狭い路地などでの取り回しや駐車場の問題(とくに奥行き)などが状況によっては考えられます。それが許容できれば実用面での利点の方が多く、居住性、積載性を重視する人に新型X3は歓迎されるのではないでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

【新型BMW X3試乗】大きくなった新型も「らしい」フットワークは健在か?
https://clicccar.com/2017/12/04/536630/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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