今年もこの1年を振り返るイベントシーズンが始まりました!
まずは毎年恒例、ポルシェ・ジャパンのモータースポーツ活動を振り返り、表彰する「Porsche Night of Champions Japan 2017」(ポルシェ・ナイト・オブ・チャンピオンシップ・ジャパン)。
日本で開催されているポルシェのワンメークレースは現在、「911 GT3カップ」「カレラカップ(PCCJ)」がありますが、「カレラカップ」の中には、アマチュアの「ジェントルマンクラス」と総合の「オーバーオール・クラス」があり、年間11戦開催されます。今年で17年目ですが、今年のエントリーは21台。近年で最高の盛り上がりを見せています。
ポルシェ・ジャパンがワンメークレースに力を入れている理由は、3つの目標によるもの。
まずは、ポルシェという魅力的な商品を日本のお客様に届けること。2つ目は日本の美しい自然を保全すること。そしてスポーツカー・メーカーとして最高のドライビング体験を提供すること。そのため、「ポルシェ・ドライビング・エクスペリエンス」というテストドライブのイベントや、オーナー向けのドライビングスクールなど、参加型のイベントを積極的に開催してポルシェの魅力を確認し、その先には「GT3カップ・チャレンジ」や「PCCJ(ポルシェカレラカップ)」といったアマチュアでも参加できるレースが用意されています。特に「PCCJ」最終戦は、F1日本グランプリのサポートレースとしてF1と同じ鈴鹿サーキットのコースを走れるのも大きな魅力。
今年の「PCCJ」シーズンチャンピオンは史上初、ジェントルマンクラスに参戦した武井真司選手が総合優勝を飾るという快挙で、経験豊富な熟年のジェントルマンドライバーに大きな夢を与え、若いドライバーには闘争心をもたらしたようです。
また、上位4名は本国ドイツで2週間後に行われる表彰式に出席できるというのも嬉しいご褒美。
表彰は各レースのほか、「モータースポーツアワード」として、日本で絶大なる人気を誇る自動車レース「スーパーGT」に参戦しているチームやドライバーなども表彰。驚いたのは優れたメカニックを称える「メカニック・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのは「BINGO RACING」の美人女性メカニックいとうゆうきさんが受賞。
ポルシェは、ワークスで参戦していた「WEC(世界耐久レース)」のLMP1から今年で撤退し、2019年からは電気のフォーミュラカーレース「フォーミュラE」に参戦することが発表されていますが、日本ではまだ内燃機関でのレースのほうが人気。しかも自分で参戦する、という流れはこの後も少し続くのかもしれません。
(吉田 由美)