そして、サプライズゲストとして2018年ガズーレーシングに参加するオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組が登場しました。
タナク選手はエストニア出身の現在30歳。2017年はMスポーツフォードから参戦すると、シーズン序盤から上位入賞と繰り返し、第7戦ラリーイタリアでキャリア初優勝。今シーズン2勝を挙げ、シリーズランキング3位を獲得した成長著しいドライバーです。今年Mスポーツフォードに在籍していたためか、シャツはGAZOOチームロゴが入っていないものを身につけていました。
また、タナク選手には豊田章男社長よりプレゼントが届けられており、それが披露されました。
2015年にラリーアルゼンチンの際、コース脇の池に車を水没させ、修復して完走したTVで御馴染みの「池ポチャ」(ラリーマニアの間ではタイタナックと呼ぶ)事件の際、セレモニアルフィニッシュに2名でゴーグルとシュノーケルを付けて登場した事があります。
箱を開くとそこにはGAZOORACING仕様のシュノーケリングセットが。
サルディニア(ラリーイタリア)で優勝すると、ラリークルーやスタッフが岸壁から海に飛び込むセレモニーがありますが、「そこでお使いください」と、ユーモア満点でスパイシーなプレゼントにタナク選手は苦笑し、会場は爆笑。タナク選手が今年初優勝のあげた地だけに「来年優勝したらぜひ使います」とのコメントに、マキネン監督が「着ける間もなく突き落としてやる!」と更に会場の笑いを誘い、チーム内でのコミュニケーションが既に出来ている事を伺わせました。
そのほか、1000件以上の応募から選ばれた幸運な一般参加者からの質疑応答や、ファンから「必勝ダルマ」のプレゼント贈呈がありました。
今年、WRCの舞台に復帰して、初年度から2度の優勝を含め6度の表彰台を獲得したトヨタガズーレーシングラリーチーム。市販車のヤリス(ヴィッツ)をベースに戦うだけにGRシリーズにもノウハウがフードバックされ続ける様です。
今年合計4勝している強力なクルーと更に熟成されるマシンにより1月より開幕する2018シーズンについても、より一層の活躍とその先のタイトル獲得を期待せずにはいられません。
(川崎BASE/PHOTO Y.KANOH)