【新車】新型ハイエースの救急車「HIMEDIC」は普通のハイエースと意外なところが違った!!

マイナーチェンジを施し、安全面などの充実が図られた新型ハイエース。そのハイエースをベースにした高規格救急車「HIMEDIC」もマイナーチェンジしたハイエースをベースとすることとなりました。

200系ハイエースに長らく設定されているハイメディックですが、一見するといわゆる救急車としての装備以外、ベースとしてのスーパーロングのルーフをさらに高めたくらいかな、と見えますが、実は大幅に変更されている部分があるそうです。

細くて気付きにくいですが、よく見るとホイールアーチに黒いモールが付いています。

ドレスアップパーツではなさそうです。

これはいわゆるオーバーフェンダーで、タイヤがフェンダーからはみ出ないようにするためのものです。

では、なぜノーマルのハイエースにないオーバーフェンダーが付いているかというと、ノーマルに比べてフロントタイヤが外に出ているからです。

そのわけは、救急車は言うまでもなく細い路地まで入り込んで救急患者を乗せたいもの。その路地で曲がりきれずに入れないとか、何度も切り返しが必要、ということも予想されます。

そこで、HIMEDICではタイヤを外に出し、フロントタイヤの切れ角をノーマルより増やすことで小回りが効くようにしてあるのです。

数値でいうと、ノーマルハイエーススーパーロングの最小回転半径が6.3mに対し、ハイメディックでは6.1mとなっています。

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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