マイナーチェンジを施し、安全面などの充実が図られた新型ハイエース。そのハイエースをベースにした高規格救急車「HIMEDIC」もマイナーチェンジしたハイエースをベースとすることとなりました。
200系ハイエースに長らく設定されているハイメディックですが、一見するといわゆる救急車としての装備以外、ベースとしてのスーパーロングのルーフをさらに高めたくらいかな、と見えますが、実は大幅に変更されている部分があるそうです。
細くて気付きにくいですが、よく見るとホイールアーチに黒いモールが付いています。
ドレスアップパーツではなさそうです。
これはいわゆるオーバーフェンダーで、タイヤがフェンダーからはみ出ないようにするためのものです。
では、なぜノーマルのハイエースにないオーバーフェンダーが付いているかというと、ノーマルに比べてフロントタイヤが外に出ているからです。
そのわけは、救急車は言うまでもなく細い路地まで入り込んで救急患者を乗せたいもの。その路地で曲がりきれずに入れないとか、何度も切り返しが必要、ということも予想されます。
そこで、HIMEDICではタイヤを外に出し、フロントタイヤの切れ角をノーマルより増やすことで小回りが効くようにしてあるのです。
数値でいうと、ノーマルハイエーススーパーロングの最小回転半径が6.3mに対し、ハイメディックでは6.1mとなっています。