世界最小!? ダイハツ・ミゼットⅡがキャンピングカーになっちゃった【車中泊女子の全国縦断記】

キャンピングカーで生活しながら全国を放浪している筆者の「キャンピングカー仲間」で、コルドバンクスオーナーのNさんが、サブカーとしてミゼットⅡをキャンピングカー仕様にしたと聞いて興味津々。さっそく「お宅拝見」させていただきました。

こちらがそのキャンピングカー仕様の姿。これだけ見るとミゼットⅡだとは思えませんね!?

後ろに停まっているのが筆者のキャンピングカー・Rocky21。車高3200mm、車幅2490mm、車長6700mmという大きさは、住むには快適ですが走る道が限られてしまうのが難点で、「もう少し小さければ」と思うこともしばしば。

ミゼットIIは車高1705mm、車幅1335mm、車長2895mm。当然、小回りも利きます。車両重量はタイプにもよりますが、およそ600〜700kg。牽引免許がなくても牽引できるサイズではないですか! Rocky21でミゼットIIを牽引すれば…などと、夢が膨らみます。

仲間に手づくりしてもらったという木製ベッドの下は、半分がモノ入れスペース、半分は何とポータブルトイレがスライドアウト! しかし狭い車内でパンツの上げ下げをするのが体勢的に辛いらしい…。

キャンピングカーに興味のある方から、よく「トイレは要らないんじゃないか?」と聞かれますが、夜中にトイレに起きたり、雨の日は車外に出るのが億劫になります。「いざ」という時…山中や、渋滞にハマった時にも役立ちますし、あれば便利です。

ベッドを展開するには、まず助手席を前に倒して約1/3を前に延ばせるようにします。ベッドの高さを運転席背後の仕切りの高さに合わせてあるので、見た目以上に安定しているそうです。また、この約1/3の部分を車外に出せばテーブルにもなります。

フロント側のベッドの足は真ん中に1本だけで、ドリンクホルダーにセット。蝶番で折り畳めるように造ってあります。こんなんで耐荷重は大丈夫なのかと心配になりますが、本人はまったく不安に感じたことはないそうです。(身長163cmくらい、たぶん標準体重。)

プライベート空間ですから、カーテンは必須です。
カーテンレールを取り付けて、カーテンは安価な黒い布を安全ピンで下げるという手抜きっぷりが潔い(カーテンって意外と高価なんですよ)。

トラックなので断熱効果は期待できません。保温シートを、これまた両面テープで貼るという豪快な手抜き。粘着力が弱くなっていて、すぐ剥がれてしまいます。

窓の形に切り抜いてあるので冷気は防げないけど、冬に車中泊することは想定しておらず、主に春〜秋仕様です。せっかく跳ね上げ式の窓なので塞ぎたくない気持ちはわかります。小雨程度なら窓を開けても支障がないし、夏場は風を入れたいですしね。

車中泊仕様にベッドを展開すると助手席が埋まってしまうし、ベッドから運転席に移動するのも困難になります。

リアハッチドアから出入りすることになりますが、いったんドアを閉めると車内からは開けることができません。そこで、紐をつけてリアハッチのロックが外れるようになっているのです。キーレスエントリーをつけるまでの応急処置とはいえ、このためにカバーを外したのですから吹っ切れてます。

リアハッチは半自動的に全開になり、途中で止めるということができません。そこで、このフックを使って「ちょっとだけ」開けておくことができます。くるくる回すと伸縮するタイプなので、開ける高さもある程度は調整できます。少しでも外の風を入れて涼しくしたい夏の車中泊で大活躍。

おまけのオプション。屋根の後部についているコレ、アンテナか何か? と尋ねたら…「シッポ」。尻尾?

「ハザードの代わりにこれで手を振るの!」(ミゼットⅡにはハザードがちゃんとついてます)

「今は壊れて動かないけどね」と笑うオーナーさんは、実は60代前半の女性!

こんな先輩キャンパーさんと、遊び心が万歳のミゼットⅡ、どちらもとっても魅力的です。

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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